痔でお悩みの方

痔という病気

一般的に、いろんな肛門の病気を総称して痔と呼んでいますが、医学的には病態によってきちんと分類があります。
大まかにはいぼ痔 きれ痔 痔ろうの3つに分類されますが、全ての病気が痔という一語で表現され、また自分がどのタイプの痔なのか判断しにくいことも手伝って、症状にあっていない市販の薬を何年も塗っていたり放置して悪化させてしまったりする方が多いのです。
「肛門科は行きにくい」と思われがちですが、実は薬局で痔の薬を買うよりも、肛門外科の敷居をまたぐ方が簡単です。最近の肛門外科はプライバシーに配慮がされていて、内診の時の姿勢も羞恥心を考慮したスタイルで行う事がほとんどです。
そして何より自分の悩みの原因はこういうことだったのかと納得でき、治療法がわかって気分的にもスッキリするでしょう。

なぜ痔になるの

痔にならないためには、なぜ痔になるかを学びましょう。
痔になる原因としては、日頃の生活習慣、特に食生活においての栄養バランスが大きく関わります。
偏った栄養バランスは痔につながることもあります。
また、水分をあまり取らないと痔になりやすくなります。
水分が不足していると便が硬くなり、肛門に負担をかけてしまうことになってしまいます。
無理に便を我慢するのはよくありません。
規則的な排便をすることが負担をかけにくくなります。

こんなおしりの悩みありませんか?

  • 排便時に肛門が切れる
  • 出血する
  • かゆい
  • イボのようなものが出る
  • 痛い
  • はれている
  • 重い感じがする
  • 下着に膿のようなものがつく
  • ただれている
  • 常に便が残っているような感じがする

いぼ痔

痔に悩んでいる患者様の中でも最も割合が多いのがいぼ痔です。肛門周辺の粘膜の下には、肛門を閉じる働きをするクッションのような部分があります。
肛門への負担が重なると、クッションのような部分が引き伸ばされてしまいます。大きくなったあとに、出血をしたり肛門の外にクッション部分が出てしまうというものです。これが痔核(いぼ痔)です。
痔核には出来る場所で呼び名が変わり、直腸側にできる内痔核と、肛門側にできる外痔核の2つがあります。
また、内痔核が大きくなり脱出するようになると、外痔核を伴って内外痔核という状態になることもあります。

きれ痔

便秘や下痢などで便の排泄時に無理に通過した為に、肛門が切れてしまうものをきれ痔(裂肛)といいます。
主な症状としては、排便時に紙に血がつくような出血や痛みを伴います。
きれ痔が慢性化してしまうと傷口が潰瘍状になり、痛みがより増したり、排便後も痛みが続くようになることがあります。

痔ろう

直腸と肛門の間で菌が感染して炎症をおこすものです。
また、周囲に膿がでてしまうのを肛門周囲膿瘍といいます。
他の痔とは違い痔ろう薬での治療は難しいです。基本、手術をすることをすすめています。
さらに、症状が悪化すると、化膿し、膿がたまった状態になります。

診察の流れ

診察の流れ

まず、現在お困りの症状について問診をします。

次に痔の種類・状態を確認させて頂いたうえ、治療方法を決めていきます。着られている服を脱がずに診断出来ます。
内診の際はベットに横になって頂き、診察の前に少しだけ下着を下げて頂くだけで診察できます。
医師が診察する際には腰から下を仕切り、大き目のタオルなどで覆う為、医師と対面することがありません。
診察は2~3分ほどで出来ます。ご希望があった場合はモニターでご自分のおしりの状態を見て頂けます。
※内診をスムーズに行うため、ズボンのポケットからカギ、携帯電話等の貴重品をあらかじめ出して置いてください。 コートやジャケットは内診前にお脱ぎください。

今後の治療について医師から説明があります。
※痔の治療は即日からではありません。今後の治療方針を立てていきます。

ジオン注入について

ジオン(ALTA)とは、これまで手術が必要であった重度の内痔核(いぼ痔)に効果を持つ注射薬です。もともと、中国で内痔核の硬化療法薬(固めてしまう薬)として承認されていた「消痔霊」を改良したもので、まだ新しい薬であるために臨床データが少なく、長期経過後の再発率に関しては不明な点がありますが、これまでのところ期待しうる成績を上げています。

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北赤羽で経鼻内視鏡や胃カメラ検査をお考えの際はお気軽にお問合わせください。

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