昨今の日帰り治療を可能にしてきたのは「ジオン(ALTA)注」という注射剤です。排便時に出てきたりする肛門の中にあるいぼ痔である内痔核に対して、ジオン注射治療の適応があります。外痔核は、手術適応かどうかは診察時に判断させていただいております。
「ジオン注」を注射することで痔の核に流れ込んでしまっている血液の量を減らすことで痔核そのものが硬くなります。粘膜に痔核を固定させることで翌日から出血が止まり、数日で痔核が排便時に出てこなくなるという治療法です。
今までは痔核を切り取る治療を行っていましたが、手術で痛みを感じたり、術後に傷口から出血したり痛くなったりすることがありました。ジオン注射治療は痛みを感じないところに注射をする上、傷口そのものがないので出血することがありません。
※日帰り手術には手術前後の経過観察が必要です。